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部分練習のひみつ バイオリン、ピアノ等、楽器の練習

「効率的に楽器の演奏が上手くなりたい」

だから、 何時間も繰り返し練習する でもなかなか上手くいかないことありませんか?

特にお仕事をされながら練習時間が少ししかとれない方など、 もっと効率的に上手くなれ たらなーと思ってる方もいらっしゃるかも…

上手くいかないことを、 よくよく掘り下げてみると 曲の全部が全部上手くいかないというより、 ココが上手くいかないという「部分的」なことが多いのではないでしょうか?

そんな 「できない部分ができるようになる」 ために 「繰り返し(反復)」、「時間をかけて」という要素がある程度は必要になるとしても、 もう一 つコツを覚えると、 より効率的に上手になっていきます(個人差はあります)

今回は私自身がバイオリン等の楽器を練習する時や、 バイオリンの生徒さんに練習の仕方をお教えするときに実際に「弾けないところが弾けるようになった」 部分練習の方法を書きます
今のところ、 この方法が私は一番効率が良いと思っています(^^)

※部分練習とは、 曲の中で、 自分が頻繁に間違う箇所ができるようになるために、 手立てを考え実行することと定義します

※バイオリンを例に説明しますが、 他の楽器でも応用可能です(私はピアノ等でもやってい ます)

例えば
A さんがバイオリンで「かえるのうた」を弾いている時… (G線の3の指、 ドからスタートして弾く場合) ドレミファミレド ミファソソファミ…
の 「ラ」 がいつも変な音が出ちゃうとします(下の方に動画があります)

この場合、 どんな状態で変な音が出ているかをまず確認 ラ(D線の4:左小指)が所定の位置に届かず音が低く、また押さえる力が弱い という状態だとします
すると、 よくやりがちなのが、 はじめから何度も繰り返すことです

もしくはミファソラソファミだけを繰り返す これで上手く弾けるようになれば OK ですのでこの先は読まなくて良いです。ダメだった場合は↓

まず 「ラ」 だけ取り出して弾きます (D線の4の指)

  1. 正しい音で弾けているか確認しましょう。
    確認方法はこの場合はチューナーよりも隣の開放弦A線と同じ音がするかで確認したほうが聴力を訓練できます。弦はチューニングができていることが前提です。 
  2. 正しく押さえたラを全弓使って継続して長く弾けるようしっかり4の指(小指)を押さえましょう (^^) 
  3. 全弓で長く弾けるようになったら
    D 線のソラ (3,4 指) だけをゆっくり繰り返します (時々A 線を弾いてチェック)
    このときできる速さをメトロノームで設定すると良いです
    例えば (曲とは関係なく) ソとラをそれぞれ四分音符で 50 でなら両方正確に弾けるということであれば、 それを続けます
  4. そして実際の「かえるのうた」の目標テンポが例えば四分音符60ならば、 50→60まで細かくテンポ設定をして次第に速く弾けるように繰り返し弾きます
    10 回連続で 60 で正確に弾けたら OK です
    (あくまで例えばの基準です。 私は生徒さんの体力や気力などを勘案して設定しています。 またご自身でやる時も手を痛めたりしないように調整してください)
  5. 次にファソラだけ取り出して上記3、4のように練習します
  6. 次はミファソラを上記3、4のように
  7. そこもクリアしたらミファソラソを上記3、4のように練習…
    このようにに少しずつ練習範囲を前後に広げていくということです

ラを間違ったらラだけ練習すればいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません (それで上手く弾けるなら良いのです)が、 なかなか上手くいかない場合が多いです

何故かというと、 ラだけの練習と、 前後の音を合わせた練習では筋肉の動きが違うからで す

最終的には一曲丸々演奏した時にラもスムーズに弾けるのが目標ですから、 その目標に近 づけるためにまず簡単な動きから、次第に範囲を広げて練習をするということなのです

しかもラの前の音からだけでなく、 後ろの音へも徐々に広げて練習することで次第にスム ーズに弾けるようになります

それともう一つ
これは恩師からも言われたことですが、 左手の練習でなかなか綺麗な音が出ないとき、 実際には右手(運弓:ボウイング)、 もしくは両方の問題ということもあります。 右手を意識して移弦に気をつけるなどしてみてください (詳細は今回は割愛します)。

文章で書くと長くなりますが、 実際にやるとシンプルです。 短い動画にまとめてみました ↓

もちろん人により向き不向きもありますので、 特に独学の方の一つのヒントとして活用し ていただければ嬉しく存じます。
(教室で習っている方は、 先生が最適な方法を教えてくださるとおもいますのでぜひ相談し てみてください。 )

(おまけ)
実際に私自身が使ったり、レッスンで活用している本をご紹介します。特にバイオリンを習う大人の方に身体への負担を軽くするようなエクササイズがたくさん載っています↓

みるみる演奏が楽になる5つのエクササイズ―ヴァイオリン体操 実技編

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