Home » 心(脳)と身体のこと » 近藤誠氏の最新刊「医者の大罪」を読んでみた

近藤誠氏の最新刊「医者の大罪」を読んでみた

この本が出た直後、現役のY医師がこの本を贈って下さいました

ご自身も現役でありながら、さまざまな本を読み、文章も書かれるY医師。「送ります」とおっしゃってから翌日にはAmazonから届きました。ありがとうございます!

近藤氏の記事などは読んだことがありましたが、じっくり著作を読むのは初めて。以前から近藤氏の発言を巡ってネットやテレビで賛否両論繰り広げられていますね。

近藤誠氏とは?

この本の著者略歴から抜粋すると、「73年、慶應義塾大学医学部卒業、同年、同医学部放射線科に入局。83~2014年、同医学部講師。12年、『乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績』により第60回菊池寛賞を受賞」など。2013年より開設のセカンドオピニオン外来には、「6年間で9000組以上の相談に応えている」とのこと。

本の帯は「釣りタイトル」ではなかった

ネットニュースでは、膨大なニュースの中から、読者に選び読んでもらうためにかなり誇大な「釣りタイトル」載せるものもありますが、この本は帯にある「健康診断、降圧剤、抗がん剤、手術」をはじめとする、さまざまな医療界の矛盾について、

近藤氏が40年間、精読した膨大な欧米医学誌等の論文と、セカンドオピニオン外来等で接した患者さんの症例等に基づいて冷静に書かれています(まぁ、本はネットニュースみたいな「釣り」だったら出版できないでしょうけど)。

大御所さえ否定しちゃってる

日野原重明氏が提案した(生活)習慣病という概念が「病人」を増やすことになったこと、 本庶佑氏のグループが発見し、ノーベル賞を受賞したオプジーボの効果を実証する比較実験に矛盾があったことなども書かれています。また、高体温が身体にいい、がんを治すとした安保徹氏についても…

気になる話題についても

私も含めてがんを経験したり、現在患者さんである方々がよく目にするであろう「体温を上げればがんが治る」(上述)や「ブドウ糖はがんの餌」などの説に対する疑問や、

2型糖尿病やがんの治癒としても話題になる「糖質制限食」などの食事療法についても触れられています。

ワクチン、サプリ、余命…などについても。

ちょっと注意

さらっとかかれていますが、「(中略)血液がんのような例外的ながん以外では、抗がん剤で治るケースはないのです」(167頁)等とあるように、近藤氏は抗がん剤をすべて否定はしていません。また、この本で主に触れられているのは固形のがんであり、血液のがんの症例については触れられていません(血液の記述はあります)。

気になる方は、「病気」と認定される前に読んだ方がよいかもです。

過去に書いた記事も、ちょっとだけ訂正しました→なんで私がガンに?そして再発を防ぐために

★2027(令和9)年ドロシーみきこは「ハチドリ芸術社」をつくって、「ハチドリ芸術バス」を走らせる!全国1750市区町村バイオリン行脚も作曲も講演もブログも全てはそのために!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Name *
Email *
Website